セカンド・ラブをあなたと
「その赤ちゃんが望なの」

事実をはっきり伝えた。

ただの事実。
私の中では「それが何!?」とつづくくらい、どうしようもなく当たり前のことだ。
どうにもできない事実だから、開き直ってケンカ腰になる感情がいつもある。

「望を生んだのは私じゃない。
生まれた病院から退院して帰る途中の事故だった。
あの子はたった5日しか両親といられなかったの」
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