君を愛していいのは俺だけ
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仁香に心の平穏をもたらすにはどうしたらいいか、日々考えるようになった。
いい返事がもらえるよう、当日までの毎日をさらなる愛情で満たさなくては。
「おかえりなさいませ」
「お疲れ様」
外出先から帰ってきた俺に、彼女がにこやかな挨拶をしてくれた。
いつも通り、社長室の奥にある執務室へ入る。
デスクに置いてあるタブレットには、不在中に入った連絡等を佐久間が報告を入れてくれている。その通知を先に確認しなくてはならないと分かっていても、今はそれどころじゃなくて。
なんでこんなにかわいいんだ、仁香は。
存在そのものが癒しであり、目の保養でもあって。
声を聞くだけで耳が幸せを感じるし、触れればたちまち愛したくなる。