【完】溺愛飛散注意報-貴方に溺れたい-
抱き締められた体から仄かに香ったせんぱいのフレグランスには、煙草の香りも混じっていて…それが、なんとなく落ち着いた。
別に、今までそんなものに興味はなかったはずなのに、ずっと求めていたような気持ちになる。
「未麻…って呼んでもいいか?」
「…もう、そう呼んでるじゃないですか」
「ちゃんと、お前の声で許可が欲しいんだよ」
「…いいです、よ?」
そう返すとぎゅう、と握られていた手に力が入った。
「告白した日に、こんな事言いたくねぇけど…未麻?」
「…はい?」
「キス、したい」
「や、ちょ、ちょ、ちょっと!」
「嫌か…?」
「嫌、とかじゃな…ぁ…」
「じゃあ、する。待ってらんねぇんだよ…お前が好き過ぎて…」