【完】溺愛飛散注意報-貴方に溺れたい-

下げようとする顎を優しく掬い上げられて、私は反射的に瞳を閉じてしまった。

そこに、掠め取るようなキスが落ちて来る。


二回、三回、と…。


けして、深くはないのに、その熱を帯びたキスは回数を増すごとに私の呼吸を吸い取るようで…私はさっきよりも距離を詰めているせんぱいの体を軽く教えて抵抗を試みた。


「…好き、だ…泣くなよ…どうしていいか分からなくなんだろ…」

「だって…」

「大丈夫だ…これ以上は……今日は、しないから」



じわりと苦しさで滲んだ瞳を、宥めるように拭ってせんぱいは私に微笑んだ。


私にキスをしたせんぱいの口唇は、とても形が整っていて…必然的にそこに視線がいってしまった私に、せんぱいはくくくっとまた喉で笑ってくる。



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