過保護なドクターととろ甘同居


突然知らされたこの後の予定に、一気に心拍が跳ね上がってしまった。

それは一体どういうことなのか、それ以上の質問をできなくなってしまう。

緊張と共に急に落ち着きをなくしてしまった私は、膝の上に置いた手をもじもじとさせる。

変に意識をしだしたら、顔まで熱い気がしてきていた。

隠すようにテーブルの上に顔を向けた私を、正面に座る先生はクスリと笑う。

笑われてしまい、ますます顔が紅潮していくのを感じていた。

彩りのいい絶品の料理が次々と運ばれてくる中、いつまで経っても緊張からは解き放たれなかった。

先生の話に相槌を打ちながら、気に掛かるのはこの後のこと。

そんな状態で美味しいお酒と食事をいただいていた。


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