過保護なドクターととろ甘同居


「何か隠してるだろ?」


鋭い先生に隠しごとをしようとした私が、どうやら間違いだったらしい。

白状しろと言わんばかりの目で射抜かれ、観念して両手に包んだカップをテーブルへと戻した。


「隠していたわけではないのですが……」


黙って私の顔を凝視する先生へと、おずおずと視線を上げる。


「あの……また、月のものが、遅れてしまっているようで……」


忙しい先生に余計な心配を掛けたくなくて、もう少し待ってみようと思いながらもう一カ月以上が経っていた。

生理が遅れるのは、どうやら体質なのかもしれない。

でも、ここ最近は以前のように心労やストレスを感じることは自分の中で全くないと思っていた。

だけど、体は敏感に何かに反応しているのだろうか。


「あ、でも、気にしすぎてこなくなっているだけかもしれないですし、前もそう思ってたらきたので、そろそろくると思いますので大丈――」

「どのくらい遅れている」

「え……一カ月以上ですかね、もうすぐ一カ月半くらいかと」

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