過保護なドクターととろ甘同居
遅れていたのはそういうこと?!
信じられない気持ちのままお手洗いへと入り、検査薬の箱を開封する。
あの熱を帯びた一夜、私は先生の腕の中で幾度となく甘い声で鳴かされた。
あの夜以降も求められて体を重ねたけれど、まさかこの生理の遅れがただの不順じゃないのなら……。
人生二度目となる検査薬を使用し、そそくさと先生の待つダイニングへと戻る。
両手に握り締めて持ってきた検査薬に、先生は黙って手を差し伸べた。
お手洗いを出た辺りから、胸の高鳴りが次第に大きくなっていくのを感じていた。
私から受け取った検査薬に先生は真顔のままじっと視線を送る。
ピクリとも表情を変えないその真剣な面持ちに、自分の心臓の響きだけが辺りに聞こえている気がしていた。
検査薬の一点を見つめていた先生の目が、ふっと前に立つ私へと向けられる。
診療中によく見ている無の表情が、微かな柔らかさを滲ませた。