過保護なドクターととろ甘同居
先生はこのところ、お腹の中の赤ちゃんの性別が気になるらしく、暇を見つけてはエコーで私のお腹をチェックしている。
昼休みにスタッフルームに迎えに来ては診察室に向かうことが多く、宮城さんも木之本さんも毎度それを微笑ましく見送ってくれる。
「先生、とうとう4Dエコーまで買っちゃったしね。あの機械、数千万するのよ」
「えっ! そ、そんな高いんですか?」
宮城さんの言葉に驚愕の声を上げる。
横から木之本さんが「午前中、業者さん入ってたから今日早速使うんじゃないかしら」なんてにこりと微笑んだ。
噂をすればスタッフルームの扉が軽やかにノックされ、宮城さんが「ほら来た」とクスクスと笑った。
ドアから顔を覗かせた先生は「食べ終わったか?」と私の様子を窺う。
「あ、はい」
先生が去って行くのを目に、二人が「行ってらっしゃ〜い」と声を揃える。
宮城さんに入れてもらったお茶をずずっとすすり、お弁当の箱を片付けてスタッフルームをあとにした。