過保護なドクターととろ甘同居
純白のふんだんにレースのあしらわれたウエディングドレスを身にまとい、大きな姿見に映る自分を見つめる。
優柔不断でなかなか決められない私に根気よく付き合ってくれた先生と一緒に選んだドレスは、今日という晴れの日の私を最高に輝かせてくれていた。
控え室の扉が大きく開き、「ママ!」と陽美が駆け込んできた。
天使が飛び込んできたのかと思ってしまうほど、今日の陽美は一段と可愛らしい。
私と同じく真っ白のドレスはチュールとレースでふわふわで、腰には大きなリボンがあしらってある。
頭には白い薔薇とかすみ草の花冠を載せ、ゆるふわに編み込みしたアレンジヘアもとびきり素敵だった。
その後に続いて入ってきた先生に目を奪われる。
光沢のあるグレーのタキシードを着た先生は、予想通り見惚れてしまうほどの格好良さだった。
今更ながら、私には勿体無い人だと素直に思えてしまう。
キュンと震える胸の音と共に頬が熱くなるのを感じていた。