過保護なドクターととろ甘同居
先生はそんなことを言って笑うけど、同調して笑うことなんてできなかった。
確かに一人で食事に来るようなところではないけど、私がご一緒させてもらうのは絶対に間違っている。
しかも、ちょっとファミレスにでも寄ろうかくらいの勢いでだ。
「でも、私なんかがご一緒するのは場違いと言いますか……」
「そんなこと気にするのか」
「しますよ。こんなバイト帰りの格好とかで来る場所では……」
周囲のお客さんをチラ見すれば、どの人もみんな綺麗で上品な装いで食事を嗜んでいる。
改めて普段着の自分と見比べて、肩身が狭い思いになった。
「失礼します。ご注文をお伺いいたします」
さっきの二人とはまた違うボーイさんが席までやってきて、料理の注文を取りにくる。
「食べれないものは?」と聞かれて特にないことを伝えると、先生は「じゃあ、コース料理で」とサクッと注文をお願いした。