過保護なドクターととろ甘同居


俊くんと付き合い始めてから二ヶ月が経とうという頃、お互い独り暮らしをしている部屋を引き払って、家賃を折半で少しいい部屋で同棲を始めた。

付き合って二ヶ月、一番ラブラブで、お互い熱が上がっていた頃だ。

あの頃は、一分一秒でも一緒にいたいと思っていた。

だけど、今思えば浅はかだった。

勢いだけで同棲してしまったことを、今となっては後悔している。

もっと程よい距離を保って付き合っていたら、俊くんがこんな冷めた態度を取るようにはならなかったかもしれない。


「そもそも、ほんとに検査したわけ? 俺、確認してないし。まさか、ほんとはできてて、産みたいとかってあとで言い出す気じゃなかったのかよ。デキ婚とか、マジで勘弁」


……前言撤回。

付き合えば付き合うほど、俊くんは本性を現すようになった。

元々、性格に難ありのようだ。

距離を保って付き合っていたとしても、いずれ私たちは終わっていたのだろう。

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