過保護なドクターととろ甘同居
今日は襟だけが白色の切り替えになった薄い水色のシャツに、ブルー系ストライプのネクタイを締めている爽やかなスーツ姿の先生。
仕事をする白衣の姿は、自分が患者としてきたあの日以来だけど、やっぱり様になっていて密かにどきりとしてしまう。
「着るのは明日からになるけど、先に渡しておく」
「あ、はい! ありがとうございます」
生まれて初めてのナース服。
まさか自分がこういう制服を着て仕事をする日がくるなんて、今まで想像もしたことがなかった。
心なしか、手渡されたピンク色の生地を目に、少しワクワクとしてしまう。
「少し時間あるか」
「あ、はい」
「明日からやってもらう仕事の説明をしておきたい」
そう言った先生は、踵を返して階段がある廊下の先へと歩いていく。
「わかりました。すぐに行きます!」
手にしたナース服を部屋のクローゼットへとしまい、先生を追って一階の診療室へと向かった。