過保護なドクターととろ甘同居



翌日――

午前九時からの診療開始から、私は初めての病院受付け業務に挑んだ。

今日は午前中、家庭の事情で急遽辞めることになったそれまでの受付け担当の方が引き継ぎにやってきてくれて、業務の細かい部分まで伺いながら仕事をすることができた。

“病院の受付け業務”と身構えていたわりには、実際はそこまで難しい仕事というわけでなかった。

先生は昨日、「接客業をしてきたなら、受付け業務も同じようなものだから大丈夫」なんて言っていた。

そんなことないでしょ、と思っていたけど、確かに通ずるところはたくさんあって、今までのバイトの経験も無駄にはならなかったのは幸いだった。

しばらくはメモを見ながら確認したり、場合によっては先生や他のスタッフに助けを求めなくてはならないかもしれないけど、慣れさえすれば私でもやっていけそうな仕事内容に内心ホッと安堵していた。

何とか大丈夫そうだ。


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