クールな王太子の新妻への溺愛誓約
ベティは期待に満ちた目でマリアンヌの返事を待つ。
マリアンヌは、ついさきほど会ったばかりのレオンを思い返して顔を赤らめた。
「まぁ、マリアンヌ様ったら。頬を赤く染めるほどだとは」
「……だってね、想像以上だったの」
あれほど美しい男性を見たのは初めてだ。
それだけではない。マリアンヌが怯むくらいに堂々とした立ち姿は、将来王となるに相応しいものだった。思い出しただけでも胸が高鳴る。
「マリアンヌ様が描かれた絵よりもずっとでございますか?」
「比べものにならないくらいよ」
思わず首を左右に大きく振りながらマリアンヌは答えた。目がキラキラと輝いている。
「それはそれは……。私も殿下にお会いするのが楽しみでございますわ」
ベティはゆっくりと頷いた。
「それで、殿下とはどのようなお話を?」