クールな王太子の新妻への溺愛誓約
レオンは穏やかに笑ってから、「だが」と付け加えた。
「だが、なんでしょうか?」
マリアンヌが小首を傾げる。
「元気になるには、もっといい方法がある」
レオンが真顔で言うものだから、それはいったいどんな方法なのだろうかとマリアンヌは興味をそそられた。
(なにかを飲むのかしら。それとも……?)
レオンが元気になれるのなら、ぜひとも試したい。
「それはなんでしょうか」
マリアンヌは目を輝かせてレオンの答えを待った。
「こうすることだ」
不意にレオンがマリアンヌを抱き寄せた。
「――レ、レオン様、ベティが見ていますから……」