クールな王太子の新妻への溺愛誓約

マートは照れ臭そうに鼻の下をこすった。


「まぁ……嬉しい……」


わざわざ自分のために早起きして用意してくれたのかと思うと、マートには感謝しかない。


「ありがとう、マート」

「いえ! マリアンヌ様に喜んでいただければ、もうそれだけで十分です」


誠心誠意お礼を言うマリアンヌに、マートは顔をデレデレにした。


「マートもどうぞ」


紙袋からひとつ取り出し、最初にマートへ差し出す。


「いえ! 私は大丈夫でございます! これはマリアンヌ様へ差し上げたものですから!」


マートの背中には定規でも入っているのか。そのくらい真っ直ぐに伸びていた。

だが、マートにあげないわけにはいかない。レオンとふたりだけで見せびらかすように食べるのは気が引けるからだ。

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