クールな王太子の新妻への溺愛誓約

捕えられた盗賊たちは、王宮の地下深くにある牢獄に収監されているとのことだった。


「後でマートのところへ連れて行ってください」


クレアを守ろうとして怪我を負ったのなら、お見舞いをしたい。
クレアがお願いすると、レオンはなぜか顔を曇らせた。


「……レオン様?」

「マートのところへ行く必要はない」

「どうしてですか?」


クレアが食い下がると、レオンは「大した怪我ではないから大丈夫だ」と言い含めた。

(大した怪我じゃなくても、気になるのに……)


「……そう、ですか」


なんとなく腑に落ちないものはあったが、レオンはおそらく気安く侍従の部屋へ行くものではないと言いたいのだろう。クレアはそう考えて自分を納得させた。


「ベティ、頼みがある」

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