同居相手はまさかの!?
バン

「お待たせ!」


そしてあたしはワンピースに着替え、リビングに戻った。


「おー…」


その時、藤堂君は唖然としていた。


「…な、何?」


「それ…」


(何言われるんだろ…。)



あたしは内心ドキドキしていた。



「…お葬式でも行くの?」



…は?


お葬式ー!?


「な…お葬式って。」


「だって、黒のワンピースに、黒のジャケットに
パールのネックレスって完全にお葬式じゃん…。」


…そんな。


悩んで、悩んでやっと決めたコーデが…


お葬式コーデなんて

…。


だって


デート=ワンピース


清楚=黒


女の子らしさ=パール



だと思ったんだもん…。


「ひどい…。」


やっぱりあたしに恋とか、デートとか向いてないんだ。


「はあ…。」


その時藤堂君はため息をついた。


(…ため息)


「あのさ、そんな頑張らなくて良いから。
普通にしてくれれば良いんだよ…。
逆に…何か見たことない姿を見せられる方が戸惑うから。」

「…藤堂君」

「いつもの茉莉で良いから。」

…藤堂君、励ましてくれたんだ。
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