同居相手はまさかの!?
その時、藤堂君は驚いていた。


「何か今日…素直だな。調子狂うわ…。」


そう言った藤堂君の顔は少し赤くなっていた。


「へへ」


「そうやって笑ってよ。」


「え?」


「泣いてる顔なんて茉莉には合わないから。」


「…藤堂く…」


「そろそろ行こ。日が暮れる。」


「う、うん」


そしてあたし達は部屋を出た。


藤堂君は、どうやら車で来ていた。


「車…持ってたんだ。」


「ああ…。まあ一応、営業の仕事してるから。免許必要だし」


「へえー…」


「ほら、乗って」


藤堂君はそう言ってドアを開けた。


「お、お邪魔します」


そう言ってあたしは助手席に座った。 


「…よし。じゃあ出発するか」



カチ


ブルルル


そしてエンジンがかかった。


「あ、後ろから車来てる…ちょっと待って」


そう言って片手で、ハンドルを回し始めた。



近い距離でドキドキする。



てか、運転うま!


…それに手首から見える筋!


ってあたしまた筋見てる!


「…どうかした?」


「う、ううん何でも…。」


(手フェチなのは隠さないと…。)



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