同居相手はまさかの!?
あたしの身体にはまだ、藤堂君に抱きしめられた腕の感覚が残っていた。


でも…。


《茉莉と一緒にはなれない》


その言葉が現実なんだ。


その時あたしはあの日藤堂君が言いかけていたあの言葉…。


それがまだあたしの頭の中で引っ掛かっていた。   


《あの事も》 


藤堂君が隠している事って何…?  


その時スマホが鳴った。


ブブ


画面を開くと、菅原課長からだった。


『寝てたらごめんな…?小野田今週空いてないか?』


「菅原課長…。」


あたしは、返事を返そうとした。



だけど…


藤堂君のあの悲しそうな目が忘れられなかった。


そして、あたしはまたこの家に帰って来てしまった。


…早くこの家も出るか決断しないとな…。


ガチャ



そしてあたしは、家の中に入った。






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