不機嫌なジェミニ
ニューヨークから帰った週もジンさんの誘いを断ると、

流石にジンさんも

「今週も会えないのか?」と思わず、といった感じで声を出した。

「…ごめんなさい」と言うと、

「わかったよ。機嫌の悪い声を出してごめん。
俺って、しょうがないな。
週末にはゆっくり会えるって思ってたから…
つい…
用事ならしかたないね。
また、来週。」

と少し笑った声を出し、
月曜には仕事で会えるんだしね。

と言ってくれ、普通の声で、
夏休みは旅行に行こうか?
と楽しそうに話してから電話を切った。

どうしよう。

1度嘘をついて会わなくなってしまうと、
また、
会うのが怖くなる。

ジンさんに…
私だけを見て欲しいって
私だけを好きになって欲しいって

わがままなことを言ってしまいそうだ。


そしてそれは
私がジンさんの恋人じゃなくなる事を意味しているのだと…

そう感じている自分がいた。


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