不機嫌なジェミニ

レンさんと恭子さんがいなくなると、

「夕方送るからもう一回寝ておけ。」

とジンさんは私をベッドに入れて、当然のように自分もベッドに入ってくる。

「い、一緒にベッドに入るんですか！？」と思わず、言うと、

「昨日も一緒に寝ただろう？ここは俺のベッドだし、誰かさんのせいで寝不足なんだけど…」とくすんと鼻で笑う。

まあ、ベッドはものすごく広いから離れて眠ることも出来るんだろうけど…

今朝は起きたらジンさんの腕が身体に巻きついてたしと、ううむと考えるけど、


「俺はしばらく本を読んだりするから、トウコは寝なさい。」と普通の顔で枕を背中に当てて、本を取り出している。

「…」私は無言でジンさんの横顔を見つめると、

「今日は襲わないって言っただろ」と本から目を離さずに言う。


…まあ、ペットを襲わなくっても、

彼女さん達がたくさんいるんだろうし…


お腹がいっぱいになった私は考えるのが面倒になって

私はジンさんから出来るだけ離れて後ろを向いて身体を丸める。

やっぱり私は疲れているのか

すぐに眠りが訪れた。