タイムリープ
タクシー乗り場に停まっていたオレンジ色のタクシーを拾って、私は中にいた58歳ぐらいの中年の運転手に行き先を早口で伝えた。

私が急いでいることを理解してくれたのか、58歳ぐらいの中年の運転手は運賃メーターを左手で押してタクシーを走らせた。



「二千六百十円になります」

「はい」

私は運賃メーターに表示されていた、二千六百十円をタクシードライバーに渡した。

「ありがとうございます」

58歳ぐらいの中年のタクシードライバーにお礼を言われて、私はタクシーから降りた。

後ろからバタンと、ドアが閉まる音が聞こえてタクシーが私から離れていく。

「着いた」

私は母親が入院している、総合病院を見て言った。

大阪駅から十五分ほどタクシーで走り、はめている腕時計の針は、午後十二時二十七分を指していた。
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