タイムリープ
「いや、分かんねぇな。なんでそこまでして、友人のためにタイムリープするかな?」

「うるさいわね!子供のくせに、知ったふうに適当なこと勝手に言わないでよ!」

「なに!」

私は、怒り声を上げた。それを聞いた神様が、不機嫌そうな顔を浮かべる。

「あんたは、楽でいいよね。上から人の人生見下ろして、いちゃもんつけてたらいいだけなんだから!」

私は、まくし立てるように言った。

「いい加減にしろ、女。誰に向かって、口聞いてんだ!」

あどけない顔をした神様はむっと眉を寄せ、私の頬をパチンと平手打ちした。

「痛っ!」

頬に痛みを感じた私は、その場にうずくまった。

私の瞳から涙が流れ出した。でも、その涙は痛くて流した涙ではなかった。幸せになれず、心が痛くて流した涙。

「私の前では、女の涙も意味ないぞ」

神様は、冷たくそう言い放つ。

「………最低」

「えっ!」

「女に手を上げるなんて、最低って言ったのよ!」

私は泣きながら、神様の頬を平手打ちした。
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