タイムリープ
「痛っ!」

神様は頬を押さえながら、その場に倒れた。

「友人から好きな人を奪って、私は幸せになりたくない。ずっと一人で生きてるあんたには、この気持ちは一生分かんないでしょうね」

私は、潤んだ目で神様を睨んだ。

完全な私の八つ当たりだ。好きだった優太から告白されたけど、詩織が死んですぐ別れを告げられた。
そのせいで私は、神様にやり場のない怒りや悲しみをぶつけている。

「なんだと!」

神様はむくりと起き上がり、鋭い目で私を睨んだ。

「私は、お前を幸せにするために協力してやってるんだぞ!お前は、一回死んでるんだぞ!分かってんのか?」

「わ、わかってるわよ。そんなこと………」

声を荒げる神様に、私の語尾が小さくなった。
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