タイムリープ
「別に、お前がタイムリープしたかったら、したらいいさ。でも、どんな人生でも、一回は辛いことや悲しいことはある」

瞳に強い意志を宿した神様は、私をまっすぐ見つめてはっきりと言った。

「えっ!」

それを聞いて、私の口から驚きの声が小さく漏れた。

「最初も言ったが、タイムリープは無限にできるわけじゃない。数に限りがある」

「分かってるよ。そんなこと」

私は、涙目で叫んだ。

「またタイムリープして、これよりもお前に不幸が襲ったら、またタイムリープしてお前は逃げないか?」

「逃げる………?」

私の口から、かすれた声が漏れた。

「そうだ。タイムリープは、逃げなんだ。今の人生から、逃げてるんだ。だからお前は幸せに気づかず、不幸ばっかり気がつくんだ」

私がタイムリープしていることが間違ってるかのように、神様は指摘する。
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