クールな部長とときめき社内恋愛
こんなところに貼るのは、以前いたずらをした逸希さんしかいない。
テーブルの脚に貼ってあったのは見つけて読んだけど、裏側は気づかなかった。
なにが書いてあるのか付箋を剥がして見た瞬間、ドキン、と胸の鼓動が大きく鳴った。
そこには《好きだ》と、一言だけ書いてある。
きっとただの、いたずら心で書いた文字。
だけど今までのように視界に入る目立つところではなくて、一番わかりづらい場所に貼ってあったその言葉に、わたしは涙が出てきた。
今これを見つけたわたしの中に湧き上がるものは、このままだと後悔するっていう気持ち。
やっぱりわたし、これで関係が終わってしまうのは嫌。
散々避けていまさらって思われるかもしれないけど、結局わたしはいつも彼のことを考えている。
彼の“好きだ”っていう文字が、わたしの持っている同じ想いに響いた。
怖いって気持ちはあるけれど、逸希さんの話をちゃんと聞こう。
そう思ったわたしは、すぐにバッグからスマートフォンを取り出した。そして、逸希さんへ電話をかける。
何度も連絡を無視してしまったし会社でも避けてしまったから、今すぐにでも話をするべきだと焦っていた。
付箋を見つめながら彼が電話に出るのを待っていたけど、そういえば、今日は飲み会だということを思い出す。
ダメだ、少し落ち着こう。明日もう一度連絡して、会えるかどうか聞いたほうがいいかもしれない。
テーブルの脚に貼ってあったのは見つけて読んだけど、裏側は気づかなかった。
なにが書いてあるのか付箋を剥がして見た瞬間、ドキン、と胸の鼓動が大きく鳴った。
そこには《好きだ》と、一言だけ書いてある。
きっとただの、いたずら心で書いた文字。
だけど今までのように視界に入る目立つところではなくて、一番わかりづらい場所に貼ってあったその言葉に、わたしは涙が出てきた。
今これを見つけたわたしの中に湧き上がるものは、このままだと後悔するっていう気持ち。
やっぱりわたし、これで関係が終わってしまうのは嫌。
散々避けていまさらって思われるかもしれないけど、結局わたしはいつも彼のことを考えている。
彼の“好きだ”っていう文字が、わたしの持っている同じ想いに響いた。
怖いって気持ちはあるけれど、逸希さんの話をちゃんと聞こう。
そう思ったわたしは、すぐにバッグからスマートフォンを取り出した。そして、逸希さんへ電話をかける。
何度も連絡を無視してしまったし会社でも避けてしまったから、今すぐにでも話をするべきだと焦っていた。
付箋を見つめながら彼が電話に出るのを待っていたけど、そういえば、今日は飲み会だということを思い出す。
ダメだ、少し落ち着こう。明日もう一度連絡して、会えるかどうか聞いたほうがいいかもしれない。