クールな部長とときめき社内恋愛
藤麻さんはいたずらっぽい笑みを浮かべてわたしを見ている。
正直、休憩スペースにいるふたりを見たときすごくショックだったけど、さすがにそこまでは素直に言えない。
「藤麻さんと並田さん、ふたりで一緒に帰ったりもして特別だって聞いたので……」
「うーん、俺は穂乃恵さんとふたりで帰った記憶がないな。兄さんと三人で食事に行ったことは昔何度かあるけど。ふたりで帰っているのは、兄さんだと思う」
そういえば、一緒に帰っているって噂を聞いたとき、“藤麻さん”というだけで逸希さんとは断言されてなかった。
噂まで勝手に誤解して、わたしはずっと悩んでいたのか。
今までのわだかまりはなんだったのだろう。
藤麻さんと並田さんが話しているだけでムカムカしたり、本人に直接聞いたりした自分が恥ずかしくなった。
どうしよう、自分の部屋だけどここから逃げ出したい気分。
「ねえ、友野さん」
「……なんですか?」
居た堪れない気持ちを必死で抑え込んでいると、彼はそっと目を細めた。
「俺と穂乃恵さんが一緒にいるのを気にした理由ってなに?」
「そ、それは……」
真っ直ぐ見つめられて、ドキドキしてくる。
知られたくないから誤魔化さないといけないって思うのに、速くなっていく鼓動が本当の気持ちを言えって急かしてくるみたいだった。
正直、休憩スペースにいるふたりを見たときすごくショックだったけど、さすがにそこまでは素直に言えない。
「藤麻さんと並田さん、ふたりで一緒に帰ったりもして特別だって聞いたので……」
「うーん、俺は穂乃恵さんとふたりで帰った記憶がないな。兄さんと三人で食事に行ったことは昔何度かあるけど。ふたりで帰っているのは、兄さんだと思う」
そういえば、一緒に帰っているって噂を聞いたとき、“藤麻さん”というだけで逸希さんとは断言されてなかった。
噂まで勝手に誤解して、わたしはずっと悩んでいたのか。
今までのわだかまりはなんだったのだろう。
藤麻さんと並田さんが話しているだけでムカムカしたり、本人に直接聞いたりした自分が恥ずかしくなった。
どうしよう、自分の部屋だけどここから逃げ出したい気分。
「ねえ、友野さん」
「……なんですか?」
居た堪れない気持ちを必死で抑え込んでいると、彼はそっと目を細めた。
「俺と穂乃恵さんが一緒にいるのを気にした理由ってなに?」
「そ、それは……」
真っ直ぐ見つめられて、ドキドキしてくる。
知られたくないから誤魔化さないといけないって思うのに、速くなっていく鼓動が本当の気持ちを言えって急かしてくるみたいだった。