クールな部長とときめき社内恋愛
「舞花? どうしたの、話の途中でぼうっとしちゃって」
「あ、えっと、なんでもない」
はっとしたわたしが慌てて笑うと、美知は探るような視線を向けてきた。
「なんかあやしいなぁ……わたしになにか隠しているんじゃないの?」
さすが鋭い、とひるんだところでちょうど階段にたどり着いたので、わたしは逃げるように急いで上りだした。
「あっ、ちょっと舞花! もーう、今度飲みに付き合いなさいよ、じっくり話聞かせてもらうからね!」
美知の声を背中で聞きながら、一時的にではあるがとりあえず彼女から逃げることができてほっとした。
今は朝の出勤時間帯、前から後ろから誰がやってくるかわからない。藤麻さんのことが実は気になってるんだ……なんて、正直に話してはいられないでしょう。
そう思いながら営業課がある三階まで上がり、通路を歩きだして小さく息を吐き出したとき、後ろから肩を軽く叩かれた。
「おはよう。階段を上るのが速いな、君の友達もびっくりしてたし」
「わわわっ!?」
このタイミングで藤麻さんに声をかけられて、わたしは大げさなリアクションをしてしまった。
後ろにいたなんて気づかなかったし、さっきまで彼のことを考えていたから。
「友達と飲みに行くの? 俺らはいつも缶ビールだよな」
微笑む藤麻さんをちらっと見たあと、わたしは前を向いて歩きだした。
通路でそういうことを言って、誰かに聞かれたらどうするの。わたしを気に入っているとか、親しくしているなんて噂をされているっていうのに、これ以上誤解をされたら藤麻さんは困らないの?
「あ、えっと、なんでもない」
はっとしたわたしが慌てて笑うと、美知は探るような視線を向けてきた。
「なんかあやしいなぁ……わたしになにか隠しているんじゃないの?」
さすが鋭い、とひるんだところでちょうど階段にたどり着いたので、わたしは逃げるように急いで上りだした。
「あっ、ちょっと舞花! もーう、今度飲みに付き合いなさいよ、じっくり話聞かせてもらうからね!」
美知の声を背中で聞きながら、一時的にではあるがとりあえず彼女から逃げることができてほっとした。
今は朝の出勤時間帯、前から後ろから誰がやってくるかわからない。藤麻さんのことが実は気になってるんだ……なんて、正直に話してはいられないでしょう。
そう思いながら営業課がある三階まで上がり、通路を歩きだして小さく息を吐き出したとき、後ろから肩を軽く叩かれた。
「おはよう。階段を上るのが速いな、君の友達もびっくりしてたし」
「わわわっ!?」
このタイミングで藤麻さんに声をかけられて、わたしは大げさなリアクションをしてしまった。
後ろにいたなんて気づかなかったし、さっきまで彼のことを考えていたから。
「友達と飲みに行くの? 俺らはいつも缶ビールだよな」
微笑む藤麻さんをちらっと見たあと、わたしは前を向いて歩きだした。
通路でそういうことを言って、誰かに聞かれたらどうするの。わたしを気に入っているとか、親しくしているなんて噂をされているっていうのに、これ以上誤解をされたら藤麻さんは困らないの?