昼下がりの情事(よしなしごと)
「……美咲、おまえも悪いんだぞ」
和哉が美咲の広い額をぴん、っと指で弾く。
「おまえは超狭いから、おれはいつも加減してやさしくやろうと思ってんだ」
彼女は目覚めない。
満ち足りた顔ですやすやと眠っている。
「なのに、『締めてもいい?』とか言って、きゅううぅ……って締めてきやがって……あれでおれの理性がブッ飛ぶんだよっ!」
和哉は美咲の額に自分の額をこん、っとぶつけた。
「昼間はあんなに天使なのに、夜はなんであんなにエロいんだ?」
娼婦みたいだ、と和哉は思った。
……女は買ったことないけど。