*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
「……そんな仔犬がすがるようなす目で見られると、一秒でも早く飲ませてあげたい」


「0,1秒でも早く飲みたいです」


次は、上を向いて雛鳥になると、先輩は何か迷っているような顔を見せる。


「……口移しでもいい?」


「……」


本気?

……に見えるのは、熱のせい?

何も考えずに頷いた瞬間、先輩の目が見開いた。


「……え!? ……いいの? …… ごめん」


「…………何が?」


私は、謝られたショックと恥ずかしさから、目をそらしとぼけてみせた。
< 208 / 581 >

この作品をシェア

pagetop