*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
心の中で超焦り冷や汗かいていると、先輩は僅かに紅い唇を歪める。


「君……俺達の話ずっと聞いてたよね?」


「……」


やっぱりバレてる!

先輩は、スラッと長い足を組み換えると、右の肘掛けに肘を付き手の甲に顎をのせ、昔と変わらない抜群の目力で私を見てくる。

シャープな右頬に少しだけ影を落とし、斜めがかった横顔からの挑むような眼差しに、胸の鼓動はきっと少なくとも1オクターブは上昇した。

その姿は、まるで帝王のよう。

言葉なんて忘れてしまったように、ただただ見惚れる。

でもすぐ我に返った私は、心で叱咤激励する。

見惚れてる場合じゃないと。
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