*Dear……*~ハイスペック男子と甘いLove Storyを~
「じゃあ頼むよ」


先輩は、新郎新婦様とお父様に丁寧に会釈すると、新郎様をチャペル内にご案内してくれた。

そして私に"よろしく"というように目配せしてから、大きなクリスマスリースで装飾された重厚なドアの先へと静かに消えて行く。

もう……こんな時に赤面必須の甘いセリフ残してズルい……仕事中、しかも大本番前になんて罪作りなんだから。

……ヤバい、劇ヤバ……顔が……顔が緩む!

俯き必死に何でもない顔装うけれど、我慢しきれずもろニヤケる私を無表情で見ている同期の佐伯さんに気付く。

彼女の心を見透かすような目に瞬時に顔が固まるが、すぐにそらされホッとする。

同時に後味の悪さを感じるが、お父様が到着され頭の中を100パ仕事モードに切り替えた。
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