国王陛下の極上ティータイム
「今までキームをミルクティーにして飲むことがなかったもので、新しい組み合わせに感動しておりました。キームの癖のない味わいとミルクが混ざり合うことでこんなにも飲みやすい味わいになるのですね」

クラリスの答えにブランは得意げに笑って「それは良かった」と言った。


「この組み合わせは私が考えたものです」

「ブラン様が?」

「王宮のお茶係を任されている身でございますから、精進するのは当然のことです」


その答えを聞いて、本当にこの人は茶が好きなのだとクラリスは思った。

それと同時にクラリスの中に競争心のような感情が出てきて、自分も負けないくらい茶について極めたいという気持ちがふつふつ湧いてくる。


「そうだわ、ブラン。今日の午後の茶はクラリスに淹れてもらうつもりと言ったでしょう?。茶室まで、貴方が案内してさしあげて」

「かしこまりました」


ブランは頭を下げると、「では早速参りましょうか」とクラリスを連れて応接室を出る。

クラリスが部屋を出る直前、王太后はクラリスを呼び止めて「楽しみにしているわ」と言った。

クラリスはただ頭を下げた。

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