エリート医師のイジワルな溺甘療法
仕事を上がる時間になり、遅番勤務に引き継ぎをしてサービスカウンターを出た。
「お疲れさまです。お先に失礼します」
「瀬川さん、お疲れさま。一日仕事をしてみて、どんな感じかな?」
タイムカードを押すべく事務所に入ると、早速店長が声をかけてきた。
口調は軽めだけれど、銀縁メガネの奥にある瞳は、私の体調を慎重に探っている感じだ。
久々の仕事で気が張っているせいか、それほど疲労を感じていないが、脚は痛い。
今のところは、フォローしてもらいながらこなしている状態。
でも、慣れればカウンター業務もひとりでできそう。
松葉杖だっていつかは取れるし、やっぱり仕事をすると体に気力が満ちる。
「出勤する前はフルタイムできるかな?って不安がありましたけど、案外大丈夫でした。なるべく椅子に座るようにしていましたし。脚はまだムリできませんけど、仕事は楽しいです」
「そうか、思ってたより大丈夫そうだな。それならシフトはどうする? ……ちょっと、こっちに来て」
店長に手招きをされ、デスクに移動してパソコンを覗き込む。
画面の中にあるシフト表を見ながら相談をした結果、私は週に三日の出勤となった。