エリート医師のイジワルな溺甘療法


まさかの、先生からの誘い。しかもこれは、何故だか私が優位な立場。

一生のうちで使える運を、今日で全部使い果たしちゃった気がする。

これを逃したら、お墓に入っても、あの世でずっと後悔し続けそうだ。


「えっと、その。ぜひお願いします!」

「あはは、いい返事だ。じゃあ、瀬川さんも助手席に移動して」


爽やかに言って、素早く車から降りてこちら側に回ってくると、ドアを開けてもたもたしている私の手を取ってスマートに引っ張りだしてくれた。

そして体を支えて助手席に乗るのをサポートしてくれる。

私のお尻が椅子に落ち着くまで、先生の腕が腰にあるから、まるで抱かれているような格好になっている。

先生の胸が目の前にあって、オトコの匂いを強く感じた。

たとえるなら、甘い薔薇のような。私、この匂いが好き……。

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