☆真実の“愛”―ただ、愛してる―3
■和貴side□




自分は、結婚するつもりがない。


一生、沙耶さまの側近を勤め、相馬さまにお仕えする心づもりだからだ。


に、しても……


「……」


――早速、離婚危機である。


「茅耶と悠哉も連れてきて、実家に引きこもれば良かった……」


仕え始めて、早一年半。


悠哉さまや、茅耶さまもお二人の子供であることが判るほどのご成長をなされ、現在、一歳八ヶ月であるのだが、悠哉さまは寝てばっかりだし、茅耶さまは甘えん坊である。


「……って言いますが、もしかして、今回の喧嘩はやっぱり、それが原因なんですか?」


「“儀式”のことが原因なんだよ。私を正式な妻にしたいといいながら、それを実行しない。そのせいで、心配した重鎮たちを、滅茶苦茶に言うんだよ?金儲けだろうが、なんだろうが……家のためになるなら良いじゃないの。って、私は思うんだけど。相馬は気に入らないらしくて。最終的には、私を監禁しようとするんだもん。別に、監禁自体は構わないんだけど……」



縛られることが大嫌いな彼女は、旦那である相馬さまにだけならば、縛られてもなにも言わない。


だから、愛ゆえであったり、心配が原因ならば、大人しく閉じ込められ、相馬さまの頭がお冷えになるのを待つのだろう。


でも、流石に今回ばかりは許せなかったようである。


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