俺だけのLovelyメイド
あたしの頭を引き寄せ、耳元で小さく囁いた。



「これ終わったら、遊園地行くからな」




遊園地行くからなって、それ……

優勝する、ってことだよね?




「……っ」




なんでそんな……
聞いてるこっちが恥ずかしくなるようなセリフを、ぬけぬけと言えるのかわからない。

だけどその一言で、あたしはいつだって上手く丸め込まれてしまう。





「ほら、始まるぞ」



「……っあ、うん」




こんなことに、あたしは今でも戸惑ってしまう。

それが何だか──……


あたしばっかり、ドキドキしてるみたいで。あたしばっかり、好きな気がして。


それが何だか──悔しいんだ。

あたしばっかり好き過ぎて、悔しい。
東條は余裕そうで、それが悔しい。
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