俺だけのLovelyメイド
東條は「はぁ……」と小さなため息をついて、あたしの方に近付いて来た。

そのままあたしの腕をグッと掴み、ゆっくりと口を開く。




「コイツが、俺が選んだ相手。

俺、コイツとずっと一緒にいるつもりだから」



ドキン、と胸が高鳴る。

あまりにも真面目な東條の声に、身体がカァッと赤くなるのを感じた。





「ダメよ」



次の瞬間、さっきよりも少しだけ低い東條のお母さんの声が部屋に響いた。


顔を、上げると。

厳しい表情を浮かべている、東條のお母さんと目が合う。




「今まで、私達が泰臣を育てて来た努力を無駄にするつもり?
そのために、私達がどれだけ苦労したと思ってるの。


そんな普通の人と付き合って、普通の人と一緒にするためじゃないわ」
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