俺だけのLovelyメイド
「おい‼なに勝手なこと言ってんだよ。

俺とお前は、ただの幼なじみだろ?
親が勝手にした約束なんて、俺には関係ない」



東條は、腕に引っ付いている香乃華さんを振り払う。
そんな東條の行動に、香乃華さんは整った顔を少し歪ませてムッとしたように眉を寄せた。




「私は、泰臣さんの許嫁でも全然構いません」



「だから……それは、俺が無理なの。
俺はちゃんと、自分の相手くらい自分で見つけるし、もうその相手だっている。

勝手なことばっかり言うな」




少しだけ言い方がキツく聞こえるのは、気のせいなのか。
あたしにはよく、わからないけれど。


香乃華さんの表情が少し強ばったのは、あたしにもわかった。



どうすることも出来ないあたしは、その場に突っ立ったままその光景を見つめていた。
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