俺だけのLovelyメイド
「それに……」



香乃華さんは、黙ったままのあたしを通り越し東條に視線を向けた。




「泰臣さん自身のことを知っている人しか駄目なら、これであたしもちゃんと泰臣さんのことがわかりますし。

ねぇ、お母様?」




そう言って、香乃華さんが同意を求めたのは──東條の、お母さん。

それに対して、東條のお母さんは、小さく「そうね」と呟いた。




「っ……母さん‼」



「秋月さんは今日から別の仕事に回ってもらうわ。

部屋も代わって。泰臣の部屋には香乃華が入って」



「母さん‼‼」



東條の怒鳴り声で、一瞬だけ動きが止まる。

だけど次の瞬間、チラッとあたしに向いた香乃華さんの視線はとても冷たく感じた。
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