あなたの心を❤️で満たして
「それでは二階にある食堂の前で待っていよう。今丁度その階にいるので」
はい…と答えて通話を切った。
祖母をこの病院で見送ってから、久し振りに足を運んだ。
食堂は一階のロビーから続く階段を駆け上がると直ぐに入り口が見えてくる。
和田教授はその前で立っていて、グレーのスーツをきちんと着こなし、真っ直ぐと背中を伸ばしていた。
「すみませんな。わざわざお呼びたてして」
私が近寄ると直ぐに気づいたらしく、こっちが挨拶をする前に断りを言ってくる。
「いえ、私の方こそ、お忙しいのにすみません」
謝りながら、勧められるままに店内に入る。
午後のおやつ時間を迎えているせいか、食堂内には入院着を着たままの患者さんの姿も見受けられていて。
「いいですな。入院しても好きな物が食べられるというのは」
自由で結構、と言う教授の言葉にそうですね…と笑いを含みながら答える。
どうしてなかなか寛容なお祖父ちゃんだと思い、黒沢さんが言うことを聞くのも分からないではないな…と肩を持った。
はい…と答えて通話を切った。
祖母をこの病院で見送ってから、久し振りに足を運んだ。
食堂は一階のロビーから続く階段を駆け上がると直ぐに入り口が見えてくる。
和田教授はその前で立っていて、グレーのスーツをきちんと着こなし、真っ直ぐと背中を伸ばしていた。
「すみませんな。わざわざお呼びたてして」
私が近寄ると直ぐに気づいたらしく、こっちが挨拶をする前に断りを言ってくる。
「いえ、私の方こそ、お忙しいのにすみません」
謝りながら、勧められるままに店内に入る。
午後のおやつ時間を迎えているせいか、食堂内には入院着を着たままの患者さんの姿も見受けられていて。
「いいですな。入院しても好きな物が食べられるというのは」
自由で結構、と言う教授の言葉にそうですね…と笑いを含みながら答える。
どうしてなかなか寛容なお祖父ちゃんだと思い、黒沢さんが言うことを聞くのも分からないではないな…と肩を持った。