あなたの心を❤️で満たして
「…はい、ありがとうございます。緊急の時は連絡しますね」
電話番号を書いた紙を受け取り、食後は自分が食器を洗うからいいと断り、廣瀬さんには仕事を上がってくれるように…と頼んだ。
「私の仕事ですのに」
恐縮する彼女を裏口で見送り、広いアイランドキッチンで二人分の食器を洗い流した後は、丁寧にシンクの水気を拭き上げてから自分の部屋へと戻る。
階段を上がる前に一階の電気を消そうかと振り返ったけれど、消すと一気に真っ暗になりそうで怖くて、廊下だけは点けたままで寝ようと決めた。
二階の廊下も同じ様に点けたままにしておいた。
真夜中に黒沢さんが帰って来たら困ると思い、その方がいいだろうと判断したのだ。
「…さて、パスルームは何処だろう?」
しまった。それを聞くのを忘れていた。
部屋の前で立ち尽くし、誰もいない家の中を捜索するのも嫌だな…と思いだす。
仕方ないから今夜はもういいか、と諦めて部屋に入ると、中にはシャワールームが完備されていた。
「流石は薬品会社の会長さんのお宅」
この一点だけは誉められると喜び、さっさと浴びてベッドの中へ潜り込んだ。
電話番号を書いた紙を受け取り、食後は自分が食器を洗うからいいと断り、廣瀬さんには仕事を上がってくれるように…と頼んだ。
「私の仕事ですのに」
恐縮する彼女を裏口で見送り、広いアイランドキッチンで二人分の食器を洗い流した後は、丁寧にシンクの水気を拭き上げてから自分の部屋へと戻る。
階段を上がる前に一階の電気を消そうかと振り返ったけれど、消すと一気に真っ暗になりそうで怖くて、廊下だけは点けたままで寝ようと決めた。
二階の廊下も同じ様に点けたままにしておいた。
真夜中に黒沢さんが帰って来たら困ると思い、その方がいいだろうと判断したのだ。
「…さて、パスルームは何処だろう?」
しまった。それを聞くのを忘れていた。
部屋の前で立ち尽くし、誰もいない家の中を捜索するのも嫌だな…と思いだす。
仕方ないから今夜はもういいか、と諦めて部屋に入ると、中にはシャワールームが完備されていた。
「流石は薬品会社の会長さんのお宅」
この一点だけは誉められると喜び、さっさと浴びてベッドの中へ潜り込んだ。