あなたの心を❤️で満たして
「……?」
歩き出さない私に首を傾げ、彼がこっちを見ている。
こんな所で見合っている場合ではないのに、どうして先に行かないのだろう。
「…あの、お先にどうぞ」
自分は後ろを付いて行きます…と言うと、彼はこう返してきた。
「俺が先に行くと廊下の電気を消すのは君の役目になるけどいい?」
今朝帰ったら何処もかしこも電気が付けっ放しだったよと話し、怖かったんじゃない?と聞かれた。
「この家を要塞とか言ってたし」
苦笑する声を聞き、カッと頬が熱くなる。
昨夜は初めてだったのに一人きりにされたのだから怖くて当たり前じゃないの。
「まあ慣れないうちは怖いよね。この家、妙に殺風景だから」
機能的と言えば聞こえはいいけど、極力無駄を省いた造りになってるからね…と言葉を続ける。
「祖父は無駄なことが嫌いだったんだ」
怖くないなら自分が先に行ってもいいよ…と言う彼に、いいえ、先に行きます…と歩き出した。
自分で電気を消しても暗くなると恐ろしいし、見栄を張って遠慮するのも馬鹿馬鹿しいと思ったから。
歩き出さない私に首を傾げ、彼がこっちを見ている。
こんな所で見合っている場合ではないのに、どうして先に行かないのだろう。
「…あの、お先にどうぞ」
自分は後ろを付いて行きます…と言うと、彼はこう返してきた。
「俺が先に行くと廊下の電気を消すのは君の役目になるけどいい?」
今朝帰ったら何処もかしこも電気が付けっ放しだったよと話し、怖かったんじゃない?と聞かれた。
「この家を要塞とか言ってたし」
苦笑する声を聞き、カッと頬が熱くなる。
昨夜は初めてだったのに一人きりにされたのだから怖くて当たり前じゃないの。
「まあ慣れないうちは怖いよね。この家、妙に殺風景だから」
機能的と言えば聞こえはいいけど、極力無駄を省いた造りになってるからね…と言葉を続ける。
「祖父は無駄なことが嫌いだったんだ」
怖くないなら自分が先に行ってもいいよ…と言う彼に、いいえ、先に行きます…と歩き出した。
自分で電気を消しても暗くなると恐ろしいし、見栄を張って遠慮するのも馬鹿馬鹿しいと思ったから。