あなたの心を❤️で満たして
その日の夜、黒沢さんが帰って来たのは日付の変わった午前零時半。
私は既に自分の部屋に居て、ベッドの中で布団を頭から被り、猫のように丸くなって起きていた。
最初は鳴り響くインターホンの音にビクつき、だけど何が鳴ったのか分からず「ひぃっ!」と声を張り上げた。
布団から頭だけを出してドアの方に向き直り、今の音は何処からしたもの?と窺った。
再びキンコーンと鳴ったかと思うと、二、三度立て続けに鳴っている。
何度か聞いているうちにインターホンだと気づき、ベッドを降りてドアを開けた。
『キンコーン』
やっぱり階下から聞こえてくる。
し…んと静まり返っているものだから、余計に音が響いているのだ。
(……もしかして黒沢さん?)
だったらいいけれど、もしも違う人だったらどうしようか。
迷った挙げ句、取り敢えず布団を引っ被ったまま部屋を出た。今夜も不気味で廊下の電気を消すことが出来なかったけれど、お陰で今は助かっている。
階段を下りてホールに佇む。
そこも明かりは点けっぱなしで、その明るい中で布団を引っ被ったまま立ち竦む私の姿は、ちょっと滑稽な感じにも思えるのだけれど。
私は既に自分の部屋に居て、ベッドの中で布団を頭から被り、猫のように丸くなって起きていた。
最初は鳴り響くインターホンの音にビクつき、だけど何が鳴ったのか分からず「ひぃっ!」と声を張り上げた。
布団から頭だけを出してドアの方に向き直り、今の音は何処からしたもの?と窺った。
再びキンコーンと鳴ったかと思うと、二、三度立て続けに鳴っている。
何度か聞いているうちにインターホンだと気づき、ベッドを降りてドアを開けた。
『キンコーン』
やっぱり階下から聞こえてくる。
し…んと静まり返っているものだから、余計に音が響いているのだ。
(……もしかして黒沢さん?)
だったらいいけれど、もしも違う人だったらどうしようか。
迷った挙げ句、取り敢えず布団を引っ被ったまま部屋を出た。今夜も不気味で廊下の電気を消すことが出来なかったけれど、お陰で今は助かっている。
階段を下りてホールに佇む。
そこも明かりは点けっぱなしで、その明るい中で布団を引っ被ったまま立ち竦む私の姿は、ちょっと滑稽な感じにも思えるのだけれど。