あなたの心を❤️で満たして
「……ごめん。驚かせて」
謝ると彼は背中を向けてロックを締めた。
向き直ると怖さでブルブルと震えている私に気づき、少し困った様な表情に変わる。
「案外と外が寒くてさ。早く入りたかったものだから……済まない」
「イ…エ…」
歯をガチガチと言わせながら返事をして、驚いた瞬間に落としてしまった布団を拾い上げようと目線を下げる。
「こんな物被って来たんだ」
苦笑しつつ黒沢さんが拾い上げ、はい…と私に返してくれた。
「ド、ドウモ」
駄目だ。まだ声が固まっている。
「……君、今夜も電気点けっぱなしだね」
靴を脱ぎながら俯く黒沢さんが笑っているのかどうかも窺えない。
怖いんだもん、当然でしょう…と開き直ることも出来ず、無言で彼の行動を見ていた。
(…あ…そうだ)
「あの……夕食は?」
冷蔵庫の中にある黒沢さんの分を思い出した。
スリッパに履き替えた彼はホールを進み、羽織っているコートを脱ぎながら「食べて帰った」と答えた。
「……職場で?」
謝ると彼は背中を向けてロックを締めた。
向き直ると怖さでブルブルと震えている私に気づき、少し困った様な表情に変わる。
「案外と外が寒くてさ。早く入りたかったものだから……済まない」
「イ…エ…」
歯をガチガチと言わせながら返事をして、驚いた瞬間に落としてしまった布団を拾い上げようと目線を下げる。
「こんな物被って来たんだ」
苦笑しつつ黒沢さんが拾い上げ、はい…と私に返してくれた。
「ド、ドウモ」
駄目だ。まだ声が固まっている。
「……君、今夜も電気点けっぱなしだね」
靴を脱ぎながら俯く黒沢さんが笑っているのかどうかも窺えない。
怖いんだもん、当然でしょう…と開き直ることも出来ず、無言で彼の行動を見ていた。
(…あ…そうだ)
「あの……夕食は?」
冷蔵庫の中にある黒沢さんの分を思い出した。
スリッパに履き替えた彼はホールを進み、羽織っているコートを脱ぎながら「食べて帰った」と答えた。
「……職場で?」