冷愛冷涙-Reiai Reirui-
声が掠れた。


緊張してるからだ…。


絶対、悪いことを言われるのはわかってるから。


「初めから予定してた治療法はもう手遅れなの。薬で進行を抑えることはできなくはないけど、完全には抑えられないし、絶対進行していく」


覚悟していた。


……はずだった。


「余命は、長くて3年ほど。短くて半年。もちろん、薬以外の治療も行うと考えての余命」


よめい……?


残りの命……ってこと…?


残りの命がそんなに短いわけないよね……?


「移植手術すれば助かる可能性はあるわ…」


嘘でしょ……?


余命…そんなに短いの…?


そんなに早く…私……。


だって…移植なんて……。
< 132 / 672 >

この作品をシェア

pagetop