冷愛冷涙-Reiai Reirui-
「冷……」


「別に同情とかいらねぇから。親だとも思ってねぇから。あんな奴ら」


冷の瞳は、怒りの色に染まってた。


けど、その奥には、悲しみの色もあるように見えた。


「そう…なんだ……」


「やっぱお前ん家まで送ってやる。寝泊まりすんのは俺ん家でもいいから、話せ。これ以上お前が泣いてるところ見たくねぇんだよ」


やっぱり冷は優しい。


そんな人を傷つける道を選ばなくてよかった。


これで、よかったんだ。


……そうだよね??
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