冷愛冷涙-Reiai Reirui-
何度泣けば私は強くなれるんだろう。


何度泣いても泣いても、泣かずにはいられなくなってしまう。


「お母さん…っっ」


「愛…っお母さん、母親失格よね……っっ」


「そんなことない……っ」


お母さんを、そう思わせてしまったのは私。


「ごめん、お母さん…」


お母さんは、ずっと私の心配してくれてたんだよね…。


それなのに…っ。


「悪いのはお母さんの方よ……っっ愛、ごめんなさい…っ寂しい思いさせてごめんねっ…健康に生んであげられなくて…っっごめんっ…っっ」


お母さんは、そう言って床につっぷして声をあげて泣き崩れてしまった。


その姿を目の前で見た私の涙腺も、限界だった。


「おか……っさ…ん…っっ」
< 251 / 672 >

この作品をシェア

pagetop