孤高なCEOの秘密を知ったら、偽装婚約で囲われ独占愛に抗えない
 青い海のような瞳に、色素の薄い白い肌。

 さらさらな白金色のマッシュスタイルの髪が社長に擦り寄る。

 目の前で私に背を向ける社長と頬を擦り合わせた女性……のような美しい男の人と、社長の肩越しに目が合った。


『ルイ、離れろ。苦しい』


 しばし私と見つめ合ったかと思った金髪の外国人は、本当に苦しそうな社長の声に、密着していた体を離した。


『トーキョーに着いた途端に会えるなんて、やっぱり僕たちは運命に引かれあっているんだよ!』


 まるで女の子を口説くときにでも使うような台詞を、ネイティブな英語で口にする彼には見覚えがあった。

 突然のことで唖然としてしまったけれど、社長よりも少しだけ背の高い彼の名前は、ルイ・ウォーカー。

 真っ白のカットソーにアイボリーのニットカーディガンを羽織り、長い脚にジーンズを履いた九頭身のアメリカンだ。
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